山内マリコさん作「逃亡するガール」が発売:富山が舞台のシスターフッド小説

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山内マリコさんの作品「逃亡するガール」が発売されました。

本作は、山内さんが初めて地元・富山県を舞台に描いたシスターフッド小説であり、U-NEXTの月額プラン会員向けに読み放題で配信されています。

当記事では、作品の魅力や読者の反応などについて深掘りします。

目次

作品の基本情報:「逃亡するガール」の書誌データ

書名:逃亡するガール

著者:山内マリコ

発売日:2024年11月20日

仕様:B6判/並製/136ページ

ISBN:978-4-911106-30-3

装幀:森敬太(飛ぶ教室)

写真:石田真澄

出版社:U-NEXT(100min.NOVELLAシリーズ)

電子書籍:U-NEXT月額プラン会員は読み放題で利用可能

引用:株式会社 U-NEXT

あらすじ:富山を舞台に描かれる女子高生の友情と成長

スターバックスで勉強中の優等生・山岸美羽は、見知らぬ女子高生・浜野比奈から「隠し撮りされている」と知らせるペーパーナプキンを受け取ります。

この出来事をきっかけに、美羽と比奈は塾までの時間を共に過ごすようになりますが、次々と思いがけない形で居場所を失っていきます。

家庭に居場所がないと感じる美羽と、パパ活のようなことをしている比奈。

それぞれの実情が明らかになる中、2人は自分たちのテリトリーを拡張しながら、現実と向き合っていきます。

見どころと独自性:富山を舞台にしたリアルな青春物語

本作の最大の特徴は、著者が初めて地元・富山県を明示的に舞台として描いている点です。

これまでの作品では、地方都市の具体名を記さずに普遍性を保ってきた山内さんが、あえて富山県を舞台とすることで、独自性を発揮しています。

富山駅、マリエとやま、マルートなど、実在の地名や施設が登場し、地元の読者には特に親しみやすい内容となっています。

また、作品内では、ガザの戦争や能登半島地震など、現代社会の問題にも触れられており、読者に深い考察を促します。

女子高生の視点から描かれるこれらのテーマは、若い読者にも共感を呼び起こすことでしょう。

引用:株式会社 U-NEXT

著者紹介:山内マリコさんのプロフィールと過去作品

山内マリコさんは、1980年富山県生まれの作家です。

2008年に「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、2012年に受賞作を含む連作短編集「ここは退屈迎えに来て」でデビューしました。

その他の著書に「アズミ・ハルコは行方不明」「あのこは貴族」「選んだ孤独はよい孤独」「一心同体だった」「すべてのことはメッセージ 小説ユーミン」「マリリン・トールド・ミー」などがあります。

山内さんは、地方都市に生きる女性たちのリアルな姿を描くことで知られており、シスターフッド(女性同士の連帯)をテーマにした作品を多く発表しています。

本作「逃亡するガール」でも、そのテーマが色濃く反映されています。

ネット上での反応とレビュー

読者からは、下記のようなレビューが寄せられています。

・「するするっと読み終えてしまいました! ガザの話や、震災、パパ活など、考えさせられることも多く、短い中で大切なものが詰まってる一冊でした。」

・「富山の人は特に。これだけ富山に特化した作品だと普段本を読まない人もするする読めそうなので、周りの人に勧めてみます。」

・「地方都市×女子学生ってもう山内さんの得意分野だよね。スタバで起こるあれこれとか、塾講師とかなんかいいなって思うものがぎゅっとつまってた。」

一方で、作品内で扱われる社会問題に対して、賛否両論の意見も見受けられます。

しかし、多くの読者が、短いページ数ながらも深いテーマを扱った本作に感銘を受けているようです。

まとめ:「逃亡するガール」は今読むべき青春小説

「逃亡するガール」は、富山を舞台にしたリアルな青春物語であり、現代社会の問題にも鋭く切り込んだ作品です。

山内マリコさんの描く女子高生たちの姿は、多くの読者に共感と感動を与えることでしょう。

U-NEXTの月額プラン会員であれば、読み放題で楽しむことができますので、ぜひこの機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

当サイトでは富山県内の話題を投稿してます。

筆者は富山県出身&富山県在住。

Bリーグの富山グラウジーズを応援してます。

写真の撮影をしており、撮影の対象は選手やチア、綺麗な風景です。

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